http://mtg-jp.com/eventc/ptams10/article/008381/

MTG公式サイトのこの記事が各所で物議を醸しているようです。

 顛末を約やかになぞっていくと、
先のエクステンデッド(T1)フォーマットで開催されたプロツアーアムステルダム。
近年、強豪国で知られていたはずの「日本人プレイヤー」の戦績が振るわなかった。
それは何故か?
そんな疑問を現役プロプレイヤーの皆さんに反省会形式を用いて意見を綴って貰った記事のようです。

んで。
以下が私論の殴り書き。

 一つに、日本社会の眼。所謂偏見とか外聞というものだけど。
そういったものが趣味としてのマジックに打ち込むことに、微弱な後ろめたさみたいなものを自分でも気付かぬうちに植えつけているのかもしれない。
 「自分はマジック(だけ)をやっていていいのか?」
 日本のプレイヤーはどれだけマジックと真摯に向き合えるのか。
姿勢。それに尽きる気がします。
1回1回のゲームに対して、
対戦相手がどんなだったか。どういう癖があったか。あそこのプレイングはこうしたほうがよかったとか。
1ゲームあたりの濃度をあげていけば自然、ゲームとしての楽しさも上がると思っています。

 色々と、マジックを濃縮する要因はあるのだけれど。
私としては、やっぱり人に重きを置けたらいいな、と常々思う。
この前、海外旅行先でFNMに出させていただいたのですが、
(私が日本人なのもあるのは当然にしても)色々な人にしゃべりかけていただきました。
FNMで対戦したプレイヤー、フリーを回した方、ドラフトでピックを後ろから見せて貰った人。
もちろん全ての海外プレイヤーがそうとは言いませんが、
それでも圧倒的に国内のプレイヤーより海外プレイヤーのほうがゲームとしてのマジックを楽しんでいる、と感じました。
例えば、面白いデッキのアイディアがあれば、(無原則に公表することはないにしろ)
すぐに近い友人と集まるなりして「こんなアイディアどうよ?」だとかを延々と話あったり、
フリープレイ中にそのアイディアを搭載したデッキを使って実際に驚かせてみる。
海の向こうのマジックは、そんなエンターテイメントと向上心とが同居していた。

 専攻の関係で、私は海外の文献、海外の方と色々な接点を持たせていただいています。
やっぱりそこで感じるのが、日本人は英語に疎いのが大半だという事実と。
又海の向こうでも、日本人と会話するためには日本語を学ばなくては、と思われている事実。
日本のマジックプレイヤーが英語の壁にあたって。
海外の記事を読めない状態のままでいることは本当に惜しい。
拙くも、私もMTGストーリー小説の翻訳を稀にやっています。
そのときによく居るのが「日本語に翻訳されて当たり前」と感じている人の存在です。
自分から興味を持ち、自分から調べて、自分の知識として取り入れる人間の減少。
MTGストーリーノベルスのことを例にあげましたが、本丸のゲームとしてのMTGについても同じことが言えると思います。

 あとは記事内でも書かれていることですが、「新しい風」が入らないとのこと。
草の根大会から「これは」と思うアイディアが上がってこないし、
また散逸してしまったコミュニティを率いていけるリーダーシップを持った人が現れない。
草の根大会問題は、昨今のシングルカードの高騰も相まって一朝一夕で解決出来るのが難しくなってきている。
MTGをある程度好きになって、それなりの時間を割いているプレイヤーからすれば以下のような意見が当然のこととおもう。
「カード資産がないならまずプロクシで練習して、大会に出る段になってシングルを揃えたらいい」
「環境最強デッキのコピーデッキだけ揃えれば、MTGは安い部類の趣味だ」
でもそういうのってある程度MTGにいれこんだ人の意見だと思うわけです。
やっぱりみんな実物のカードで遊びたいし、殆どの人がやるからには勝ちたい。
で、結局かける金を少なく、なおかつ勝利を多く摂るにはどうするかっていうと、
結局は海外・国内のプロプレイヤーがある程度結果を残したデッキを使うことになる。
誰もパックをドラフト以外で剥かなくなると、またシングル価格の高騰が起きる。
そして悪循環。
草の根大会っていうのは初心者同然の人から、プロやプロ目前の人が息抜きがてら参加してるある種来る者拒まずの受け皿としての存在であるべきです。
だからもうちょっとみんな肩の力を抜いて参加すればいいと思う。

 リーダーシップの不在については仕方ない面もあると思う。
日本人はなにかと外聞を気にしたがる。
出る杭は打たれるものだし、危うきには近寄らずというのが風習というか遺伝子レベルで組み込まれてるようにすら感じる。
あと「新しい風」が入らないのは「排他性」に問題があるとしか思えない。
格ゲー業界が衰退の途上にあるのもそういった要因が重なっていることもあって、
日本MTG界には同じ道をたどって欲しくはないです。

日本のプロプレイヤーも草の根大会にもっと顔出すだけでもだして、
「おい!これから酒飲みながらドラフトしようぜ!HEHE」
なノリを初対面の始めたてプレイヤー相手に出せたらいいなー、なんて。

書き殴りだけあって本当に、本当に読みづらい。

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